蓮の華よ、咲き誇れ


奥沢さんが心配そうに顔を覗き込んでくる。



無理矢理、口元を上げ笑みを作った。



「……は、はい…。」



こんなに動揺したのは、久しぶり。



それを隠すように殊更、丁寧に頭を下げた。



「こんにちは。先日、壬生浪士組に入隊しました。蓮といいます。」



「よろしくお願いしますね!」



「よろしく頼む。」



奥沢さんと内藤さんは、それだけ言うと沖田さんに挨拶をして帰って行った。