蓮の華よ、咲き誇れ


鈴は嬉しそうに目を細める。



やっぱり大切だなぁ。と実感した。



バンという音と共にまた襖が開く。



手には、綺麗な水色の着物を持って、満さんが戻ってきた。



「その猫、ずっとあんたの近くから離れなかったんだよ。」



そう言って、鈴を撫でた。



それを嫌がらず、鈴は撫でられている。



鈴が人に懐くなんて珍しい。