いや、それこそあり得ない。 こんなに丁度、声がかかるなんて偶然あるはずがない。 そんな風に考えているともう1度、声が聞こえた。 「だから、座れと言っとるであろう!そんな簡単なことも分からんのか!」 驚いて肩が揺れる。 顔をその声の出どころに向けた。 ……ほぼ真下に…。 そこには、こちらを見上げる黒猫。