さくらの花が咲く頃に

「じゃあ、次は文化祭委員ね。男女一人ずつ!ちなみに私と副委員はもう含まれてるから」


文化祭かあ。

やったことはないけど、聞いた事あるわ。

楽しそうよね!


「誰か〜!…まだやってない人は?」


茜は教壇で、テキパキと進行をしている。

それから、副委員長は知らない男の子。

みんないろんな係りや委員会に入っていってる。

あれ?

もしかして、これってどれか一つは必ずやらなきゃいけないの?

それだとちょっとまずい。

私まだ何にも入ってないのよね…。

転校生だからって、免除…されないか…。


「文化祭委員、男女各一名!やりたい人は?」


私は恐る恐る手をあげた。

クラスを見回していた茜と、バチっと目が合う。


「おお!みんなー!りら…神崎さんでいいですか?」


茜がそう聞くと、みんなからまばらな拍手。

私の時だけじゃないから、怒りはわかないけど、

…なんだかみんな、やる気ないみたいね…。


「じゃあ男子〜!」


でも、仕方ないかも。

今日は、うららかな春の日差しが気持ちいい、まるでお布団の中にいるような大気だもの。

眠くてやる気が出ないのも頷けるわ。

現に私も、眠くて眠くて…。

委員には立候補したし、もう真面目に聞いてなくて大丈夫よね?

ふわぁっとあくびが出たのを合図に、私は頬杖のまま目を閉じた。