さくらの花が咲く頃に


私はなるべく背筋を伸ばして座った。

後ろからリヒトが見てるんでしょう?

姿勢を悪くしようなら、王女としてなってない!とか言われるのは目に見えてるもの。


「この時間は委員会を決めますね!まずクラス委員、立候補はいますか?」


今は、一時間目。

先生が前に立って何か言ってる。

クラス委員なら、魔法学校のときもあったからわかるわ。

面倒だからやったことないけれど。


「いないの?早くしないと進まないわよー」


先生困ってる。

誰か早く立候補しなさいよ!


「……埒が明かないわね。じゃあ、推薦は?」


先生がみんなを見回す。


「宮本さんがいいと思いまーす!」


誰かがそう言うと、隣の茜が立ち上がった。


「やめてよう!私一年の時もやったし、他のひとに譲るってば」


茜の苗字はみやもと、というのね!

素敵だわ!

漢字が羨ましい!


「そうね、経験者の方がいいかもしれないわ。宮本さん、やってくれないかしら?」

「…わかりました。やります」


わーっと声が上がって、拍手がおこる。

茜、すごいわね!

隣を見ると、茜と目があった。


「頑張って!」

「ありがと」


茜はスッと立つと、教壇に立った。


「では副委員!立候補してください!」


わお。

かっこいいわねえ。

私は、まるで人ごとみたいに、机に頬杖ついてぼーっと過ごした。