放課後。
私は由衣が凛のスマホを鞄に戻したところを確認した。
その時、何故凛のスマホが拝読だったのかを知った。
家に着いたらきっと驚くぞ。
身の覚えのない拝読に怖じけ付いて、必死に謝るはずだ。
私は凛にすまないと思いつつも、彼に凛を見つめさせたことを正解だったと感じていた。
(もし彼が私を見つめたとしたら、私も同じ目に合っていたのかも知れないな……)
そう思いつつも考えた。
私は凛から由衣のことをあれこれ聞いていたのだ。
だから由衣のズル賢しさはそれとなく知っていたのだった。
でも私が許せないのはそんなことではない。
由衣は忘れているかも知れないけど、私のお祖父ちゃんが校長先生と一緒に土下座させられていたんだ。
それは私が小学4年生の時だった。
彼女の通学班が学校近くにある橋の上を渡っていた時だそうだ。
前に行く低学年の娘の帽子を川に投げたんだ。
その娘は彼の妹だった。
通学班は男女で別れていたのだ。
だから彼は由衣を許せなかったのだ。
その時傍で見ていたのがお祖父ちゃんだと言ったから、私達はもっと深い繋がりになったのだった。
私は由衣が凛のスマホを鞄に戻したところを確認した。
その時、何故凛のスマホが拝読だったのかを知った。
家に着いたらきっと驚くぞ。
身の覚えのない拝読に怖じけ付いて、必死に謝るはずだ。
私は凛にすまないと思いつつも、彼に凛を見つめさせたことを正解だったと感じていた。
(もし彼が私を見つめたとしたら、私も同じ目に合っていたのかも知れないな……)
そう思いつつも考えた。
私は凛から由衣のことをあれこれ聞いていたのだ。
だから由衣のズル賢しさはそれとなく知っていたのだった。
でも私が許せないのはそんなことではない。
由衣は忘れているかも知れないけど、私のお祖父ちゃんが校長先生と一緒に土下座させられていたんだ。
それは私が小学4年生の時だった。
彼女の通学班が学校近くにある橋の上を渡っていた時だそうだ。
前に行く低学年の娘の帽子を川に投げたんだ。
その娘は彼の妹だった。
通学班は男女で別れていたのだ。
だから彼は由衣を許せなかったのだ。
その時傍で見ていたのがお祖父ちゃんだと言ったから、私達はもっと深い繋がりになったのだった。