「へっ?じゃねぇよ!
お前は24時間後に世界が滅びるとしたらなにするの?」
「わたしはねぇ……う~ん。
今までの人生でぇ、起こった出来事を…物語にして残す♡」
「なんだよそれ?」
不思議そうに笑う悟くんは
再びわたしの隣にしゃがんだ。
「主役はわたしだからね♡完成したら悟くんに見せに行くの♡だから悟くんはそれを読みながら最後を迎えるんだよ♡」
「えー!読むのとかめんどくせぇよ!
どんな事が書いてあるの?」
「悟くんとの事とか…
まぁ…いろいろ…ほら…愛的なさっ…♡」
途切れ途切れに言った言葉達。
きっと伝わっていないけど…
不器用すぎるわたしも受け入れてくれる悟くんにそっと寄りかかる。
「お前が俺に読み聞かせてよ」
重なった唇がふたりの熱を上げた。
ねぇ悟くん。
その物語には悟くんへの想いが、
愛がたくさんつまっていて…
恥ずかしすぎるくらいのこの想い全てをその物語に詰め込むから読んでね…
必ず届けるから。

