°°ワガママの果て°°

「待った?♡」


「いや…今来たところ」


「寒いでしょ?」



冷え切った悟くんの体は冷たくて
少し震えていた。



「すげー寒い。てかお前の体熱っ!」


ピタっとくっつく肌に感じるお互いの体温。
分け合ってちょうどよくなればいいのに…



「うわ!まじあったけー」


そんな風に更にピタっとくっついてくるから、わたしの体温はますます上がっていく。




見つめた横顔が白い息と一緒に消えてしまいそうで不安で…
負けじとわたしも悟くんの腕をギュッとした。





「ねぇ悟くん…
もし24時間後、世界が滅びちゃうとしたら最後に何して過ごす?」




ふと浮かんだ質問をためらいもなくぶつける。
寒空の下小さく丸まったふたり。
悟くんはわたしの目をじっと見つめて
真剣に答えた。