°°ワガママの果て°°

部屋の窓を開けて眠気を覚ます。
真冬の夜中…一瞬にしてカラダが冷えていく。



「うわっ…寒みぃな…」



タバコに火をつけて窓際でふかす。
こんな時間だ…
車の通らない静かな道路。
そして、俺以外誰もいない静かな家。



ひとり暮らしをしているわけではない。
ここが実家だ…
ヤツら(両親)は今日も帰らない。





タバコを片手に
携帯を開きさっきのメールを見返した。


”なら、お前が眠れるまでメールしてよう!”


送信してから
10分、20分…40分……



「アイツ…寝たな。」


フッと笑ってしまうのは
これがいつものパターンだから。







朝一番にこんなメールがくるだろう。


”ごめん♡眠れたぁ♡笑”





まったく…自由気ままなヤツだ。