°°ワガママの果て°°

こんな夜はいつもに増して
寂しくて不安で会いたくてどうしようもない。



「悟くん…会いたいよ…」


涙と同じように自然に溢れた声。





布団から手だけ出して
枕の横に手を伸ばす。


手探りだけで携帯を探し布団の中に引きずり込んだ。
長い時間薄暗い中にいたせいか
携帯の画面が眩しくて目を細める。



さっき打った文字達が寂しそうに
そこに在った。
時刻は深夜1時。





悟くん…きっともう寝てるよね。




そう思いながらもキーを押す指が止まらなかった。
さっきの文字をいったん消して…






”悟くん…(´;ω;`)”





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