ベッドの上…
布団にうずくまり声を殺して泣いた。


わたしは結構泣き虫な方だと思う。


ただ親の前で涙を見せたことはない。
記憶にあるのは幼かった頃
転んで泣いたくらいだ。


この家に生まれて
知らぬ間に身についた”我慢”
何だって我慢しておけば済むんだ。
意見も主張も通らない…


ワガママも言わない。
涙も見せない。
だからっていい子でいるわけではない。
親はそれが気に入らないんだ。






足りていない”ナニカ”それを満たせるのは悟くんだけ。
ワガママも、涙も全部…
悟くんだけは受け止めてくれるから。



だからこんな日は決まって
会いたくなる。
求めてしまう。




昨日会ったばっかりなのにね。