°°ワガママの果て°°

「よし!カラオケでも行くかっ!!」



少し酔っている先輩はテンションがすごく上がっていた。



「先輩声のボリュームが…」




「ワガママ園夏ちゃん呼ぼうぜ」




「えっ?!」





先輩の一言になぜか焦った。




「呼ぼうぜ呼ぼうぜ!連絡してみてよ!」




「多分アイツ来ないっすよ」




だいたい俺から連絡した時は会えないことが多いし…アイツの知らない先輩がいるわけだし。


むしろこういう日は断ってほしいとすら思ってしまう。


あるわけないけど、
もし先輩とアイツになにか始まったら…なんて変な妄想がひとり歩きしている。





”今から出てこれる?前のバイト先の先輩とカラオケ行くんだけど”



「今聞いてみました」




「一回会ってみたかったんだよね!ワガママ園夏ちゃんに!」