°°ワガママの果て°°

「……どうなんすかね…待ってるっていうか……俺もよくわからないっす!」



なんて強がって笑ってみたけど、
”俺のところに来てくれたら…”
なんて期待はもちろんしている。



ただそれをアイツに伝えたり、”待ってる”なんてプレッシャーになるような言葉ももちろん口にしない。



これだけ一緒にいても、
”答えを求めたら終わってしまうかもしれない”という不安は消えないし、失うくらいならこのままで…
そんな臆病さがあと一歩を踏み出すのを躊躇せている。




「毎回言うけど本当、悟スゲーよな!
メリットがねぇーじゃん?」



「メリット?」



「あっ!わかった!カラダか?そうだよな!!とりあえずそれだけでもヤれてりゃいいよな」





出た。先輩のチャラ発言。








「ないっすよ。」



「えっ…?!」