ねぇ悟くん…

わたしはとってもズルイから
自分の中の葛藤も悲しみもワガママも全て、悟くんの腕にギュッてされることで解消しているんだ。




俊哉とのことも、親とのことも
悟くんとのことも…



自分で選んできた道なのにもう潰れそうで、どうしようもなくて。




”泣きそう…わたしはどうしたらいい?
俊哉と悟くんどっちを選べばいい?”



聞けない…聞けるわけない想いを心にしまって1番好きでいて。とすがる…







ずるいよね、弱いよね…






でも…悟くんの1番でいたいよ。
だって…説得力のカケラもないけどわたしの悟くんへの想いは純粋に
”好き”を軸に成り立っているんだもん。
1番好きだよ…ずっと。






強い風が寄り添う2人を包み込んで春を連れてくる。