°°ワガママの果て°°

翌日
もう出張先に戻らなければいけない俊哉を見送る。




「あと1ヶ月ちょっとだから、待っててね!あんまりお父さんとお母さんに心配かけないように!」



俊哉は別れ際、わたしの頬に手を伸ばしジッと目を見つめて言った。


優しく微笑むその瞳の奥は寂しそうで、心配そうで…胸がギュッと締め付けられる気がした。






罪悪感とかじゃない。
寂しいとかでもない…

”俊哉への想いは何を軸に成り立っているのだろう。”






何度も振り返って手を振る姿に溢れたのはなにを意味する涙かな…





見送ってすぐに携帯電話を取り出してメッセージを作成した。






”泣きそう…(´;ω;`)”





送信。