°°ワガママの果て°°

欲張り。
そう言われてしまえばそうだけど…




「他の男とは…違うって思ってたから…悟くんが好きって想うのも、可愛いって思うのもわたしだけだって…だから芸能人とか関係ないんだもん…特別なんだもん悟くんは。」




自分でも何を言っているのかわからなくなった。
悟くんだって可愛いって思う人がいて当たり前で、彼女がいたことだってあるわけで…それなのに
”わたしのことだけ”なんていう欲がどんどん強くなっていく。




「まったく!園夏ってば純粋なんだかバカなんだか!今日も悟くんの家に行くんでしょ?」




「ううん。今日は行けないんだ……
俊哉が帰ってくるの。家にご飯食べに来るから」







今日だって悟くんに会いたいのに。
毎日会いたいのに会えなくて…
わたしの都合なのに寂しくて…





欲張りなわたしを悟くんはどう思うのかな。


そして、何も知らない俊哉を笑顔で迎える。