°°ワガママの果て°°

その後もアイツは膨れっ面でメロンパンを頬張りミルクティーを流し込み、更にチョコレートを食べる手が止まらなかった。




「嫉妬してんの?」


からかって面白がって聞いたのに、即答で


「そうだよぉ…」


なんて泣きそうに答えるからなんかとっさにギュッと抱きしめたくなった。






「ほら、おいで」


そう言って広げた腕にアイツはすっぽりおさまって、ギュッとしてくる。




「ねぇ…悟くん、さとるくん、さーとーるくん…」


「なっ…なんだよ?」


「呼んだだけ。」


いつもの意味不明な発言も行動も、慣れたはずなのにやっぱり新鮮だ。




「明日も来る?」


「明日は来ないよぉ~だ!Uとデートすれば?」






思わず吹き出して、
「バカだな」と頭を撫でてキスをする。






毎日でも会いたい俺と、
毎日は会えないアイツ。




どんどん欲張りになっていく俺がいた。