°°ワガママの果て°°

「おじゃましまぁ~す」



少し遠慮した声が俺の部屋に響いてドタバタとした足音が近づいてくる。



「ねぇっっ!!」



部屋のドアが開いて勢いよく頬を膨らませたアイツが入ってくる。
想像通りの展開に思わず笑えてきた。



「なんだよ!ドタバタすんなよ」




「家入ってくるの緊張するんだから、外まで迎えにきてよぉ~」




「なんで緊張すんだよ~誰もいねぇから大丈夫だって言ってんだろ!おもしろい顔してないで早く座りな」



「ねぇ!おもしろい顔ってどういう事?」



からかい甲斐があって、毎回新鮮な反応をしてくれるから一緒にいて楽しくて飽きさせない。




「お前なにをそんなに買い込んで来たの?」




デカイ買い物袋を抱えたアイツに思わず聞いた。



「あっ♡これね!1つずつ説明するね♡
まずわぁ~」



「いいよいいよ!一気に出せよぉ」



「じゃ~ん♡飲み物でしょ!メロンパンでしょ!お菓子でしょ!あと雑誌♡」




「あー!!お前それ、ちょっと!!見せて!!」




アイツの買ってきた雑誌をすかさず奪ってページをめくった。