°°ワガママの果て°°

”お疲れさま。
やっとお休み取れたみたいで安心したよ(^ ^)日本は雪が積もってるよ。
気をつけて帰ってきてね(^ ^)両親も俊哉が帰ってくるの楽しみにしてるよ!”




悟くんの隣で海外出張中の俊哉にメッセージを送信するわたしは誰が見ても、ズルくて嫌な女なんだと思う。
わかっていてもどうしようもなくてまた心が傷んでギュッとなる。





「ん?眠れねぇの?」


悟くんの声に慌てて携帯の画面を伏せた。



「うん…ちょっとね…」


曖昧な返事が不安を誘うのだろう。



「離れんなよ……起きて隣にいないと探しちまうだろ…」





ボソッと呟く弱ったトーンに愛おしさが募って破裂しそうで…
悟くんに抱きついた。



「どこにもいかないよ♡」



ギュッと抱きしめて抱きしめられて
また堕ちていく。このままずっと堕ち続けてもいいなんて思えるくらい、これからわたしは悟くんの想いに溺れていくんだ。