「だけど、必死すぎてかわそうなときが…」




グサ。




「マジで?」




「うん。青葉くん、どこに向かってるんだろうって心配になる」




「お前~、言いたい放題言ってくれるな。志摩みてぇ」




「中学のときは青葉くんに憧れてたけど、彼氏ができたら夢から覚めたっていうか。不器用だけど、みんなに優しくないところが安心できるし…。いいよ、彼氏って」




「は、なんのノロケだ」




「アハハ、青葉くんはアイドル的存在で、本命は彼氏なの。そういう位置づけで、ずっと頑張ってよ。応援してる!」




バカにされたのか、励まされたのかよくわかんねーな。




女は笑顔で去っていった。












…地味に傷ついたな。




俺って、結局はそういう存在?




俺がこのまま突き進めば、平和だって思ってたけど…




この先、もしかしたら彼女ができないという、




最悪な状況を招く可能性も大いにあるな。