隣の席のキミが好き

「んっ……」




ちょうど陰になった場所にいるし、俺が見ていることに気付いてるのかどうなのか。




前田って男が、女に強引にキスしてる。




他人のキスシーンに興味なんてないけど、




鈴木のことを思うと、胸が張り裂けそうだ。




「おい、テメー」




ふたりの間に割って入ると、ふたりともビビッてる。





「なっ……なんだよ、お前っ」




「なんだよじゃねーよ!!鈴木の気持ち、考えたことあんのかよ」




「え、鈴木!?」




バシッ!!




俺の鋭いパンチが、前田の頬に飛んだ。


















こんなヤツと付き合ってるなんて、絶対ダメだ。




鈴木は俺がもらう!!