▽凪side


...あり?

 


ここ...何処だ?



眼に映るのは殺風景な壁。


きっとどこかの施設かなんかだろう。



『そうだ...あたしは...』


ようやく今までのことを思い出す。



そうだ、あたしは偽物だった。


あたしはアタシに造られた存在。



もともとは存在してないから。



この意識は偽物だから。



あたしはイレギュラーな存在だから。



早くアリスに返さないと....