走る音が聞こえた。
この時間に起きているものはただ一人。
「凪...?」
何処へ、と思ってからほんの数秒。
外から凪の声が聞こえた。
いや、それは叫び、の方が正しいのだろう。
『...ツ!月夜....!』
光代「月夜...!?」
思わず窓に駆け寄るとそこには確かに月夜の姿が。
どうやってここを調べたのだろうか。
それよりも、今。月夜って....?
今、アリスが出てきているのだろうか。
しかしその考えは違う、と知らされる
月夜「へぇ...?そっちから出てくるんだね、アリス」
『残念ながらあんたの望みの人じゃあ、ないよ。あたしは嵐山 凪』
一拍おいて、言葉が解き放たれる。
『アリスのもう一人の人格。偽物のあたし、さ。』