「...あんたは、誰なんだ?」



不意に俺の代わりに誰かがいった。



もう、わかりきってることだと思いつつ。



出てこないだろうと願いつつ。


『誰にも言うなよ。学校のみんなにも、凪にも。
アタシは...』


一瞬の静寂の後、声が響く。










『...アタシは黒龍アリス。伝説の共謀姫、さ』