『…うん…うん…』





そこにはもう誰もいない。







私一人になった。






けれど寂しくはない。







彼女から勇気を貰ったから。




月夜を殴ってくれたお陰で気持ちも吹っ切れていた。







『ありがとう、あたし。』




光が差し込む。




そろそろ「起きる」時間だった。