ーそんな事無いよ…! 不意に声が聞こえた。 真っ暗な闇の中に浮かぶ声。 何でそういうのさ。 どうせアタシは弱虫なんだから。 みんなを嫌ったから。 ー嫌ってなんかないよ いいや、自分の事だから分かるさ。 アタシへ皆から距離を置いてた。 でもそれでいい。 生涯孤独、独りでいなくちゃ。 私が、アタシで無くなるから。