月夜「…ぐっ…!?」 月夜を殴った。 あまりの驚きと混乱で動けなかったのに。 その声は、その涙は。 偽物にしたかった。 『…あたしはね…。』 月夜の魔の手から離れて壁にすがりつく凪。 声色からもう聞き分けはできるようになっていた。 他のみんなはまだ来ない。 「…なんだ」 月夜は再び立とうとする。 このぐらいで音を上げるようなやわな奴ではないと知ってる。 彼は共謀姫の血を引いた、ただ1人の男だから。