∇凪side


『...?妙に静か...?』



さっきから人の気配が全くしない。


さっきベルが鳴り響いていたので逃げたことはばれているはずなのだが...


目の前のドアを蹴り飛ばしながら考えていた。


そのため、微かな機械音に気づかなかった。


ヴィン!

大きく響いた無機質な音にようやく気づき反射的にしゃがむ。


ヴォンッッッ!!と空気を切る音が頭上で聞こえる。




『────なッッッッ!!?』



そこにいたのは、