「真子!」



力也に追いつけられていたのか
見つかってしまった。




「なに?楽しみにしてた遠足だったのに
こんなことなるって思ってなかった…」

「真子…」




力也は息を切らせながら私に近づく。




「真子に近寄るな
話があるならそこで言え
話って言ってもくだらない話だろ?」

「真子にちゃんと謝りたくて…
本当にごめん!
これだけで許して
もらえるとは思ってない…
でも…今俺後悔してるんだ!
マジで好きになった女なのに
なんで一生残ることしたんだろうって…
本当にごめんなさい!」




力也は土下座をした。




「じゃあ一生近づくな
謝ること出来たんだったら
次は一生近づくんじゃねー!
わかったか?
こいつな…傷跡あるから
俺にフられるって勘違いしたんだそ?
そこまでおいつめた
お前が許せねんだよ…
後悔するなら
最初からするんじゃねーよ!」

「健ちゃん…?」




健ちゃんは力也に怒鳴った…。

素直に嬉しかった。




「行くぞ」




健ちゃんは私の手を握り歩き始めた。