うわ…最悪…思った以上に怖すぎ…。 うぃんうぃんうぃんと鳴く虫 風で揺れる草や木の枝や木の葉 夏って感じでいいけど夜にはすごく怖い どんどん日が沈んで 夜になり肌寒くなって来た。 「うわっ!!!もう!やめてよ!」 「カブトムシだろ そんな怖がる事じゃないだろ」 怖くて健君のシャツの 裾をつかもうとした瞬間 「触れるなよ」 「え⁉わかってるよ!そんなの…」 慌てて伸ばした手を戻す。 なによ! ちょっとは女の子に 優しく出来ないわけ?