冬輝に言われた。


「体育祭で勝ったら、お互い自分の今したいことしよう!」


「は?」


「だから、俺は美月ちゃんに告って、勇大は葉月ちゃんと別れる。」


「ふーん」


「もし負けたら、お互い告らず、別れず!


ど?」


「いーじゃん。


のった。」


そっから俺たちの体育祭は始まった。


準決勝になるまでは楽々だったんだけど…


準決勝の相手は3人もバスケ部がいる。


最初はどっちも同じくらいだったんだけど、途中から相手も本気だして来た。


危なくなって来たから、バスケ経験のある俺と冬輝がオフェンス重視になった。


2人で点を入れていく。


でも、同じように相手にも点を入れられて、後5分の時点で俺らは相手チームに負けていた。


その時上から心配そうにのぞくクロエの顔が見えた。


よし!


俺は気合を入れてスリーポイントをうった。


俺の手からボールが離れると同時に、ブザーがなった。


イン!


マジで感動!


「ナイス!」


上から葉月らしき声が聞こえたが、俺は無視した。