肩を世話しなく上下させながら新鮮な空気を肺いっぱいに取り込む。 今駆け上がってきた坂を振り返ってみると長い長い道が続いて、こめかみから顎に伝ってきた汗を拭う。 ふとっ隣に目線をやると親友がとびっきりの笑顔をこちらに向けていた。 「ねっ、すっきりしたでしょ?」 私はそれには何も答えずに親友の背景に見える朝日に向かっておもっきり叫んだ。 何を叫んだかは想像で(笑