「よう、凛空。そういえば、おまえら2人とも”大地”のクラスだって?」
『今日からお前らのクラスを受け持つことになった。桐野大地だ。なお、お前らとは今年1年のみならず、一生かけて付き合っていく予定だかんな。よろしく』
「そぉそぉ!にぃにの友達って人!変な人だったよ」
確かに変な奴だった。俺らが卒業すりゃ、どぉせ関わることなんてみじんもなくなるだろう。
それなのに、一生かけて付き合っていくなんて、わけがわからないよ。
空は基本大人苦手だから、まだあまりなじめていない様子だ。
「大地はいいやつだよ。なんてったって俺のダチなわけだしさ」
「にぃにの友達、怖い人ばっかじゃん。桐野だって怖かった…」
空がトイレに行ったのを確認すると、“なんかあった??”と心配そうに聞いてくる颯馬。
「空、あいつにいきなり話しかけられてさ。だからちょっとビビっちゃって。体のことも、聞かれてたみたいだし…颯馬、話した??」
「いや??あいつ、ああ見えて生徒のことになるとバカ真っ直ぐだからな。自分で調査書でも見て確認したんじゃないか??」
果たして本当に桐野が颯馬の言うような教師なのだろうか。
俺には到底そんな風には信じられなかった。
空だってきっと、そんなこと信じられるわけもないだろう。
「にぃに、凛空、ご飯できたって~」
「今行く~!…なぁ、凛空」
「ん?」
「頼むな、空のこと。たぶんあいつ、大地のこと苦手なタイプだと思うんだ。でもきっと、そういうやつほど大地は気にかけちまうからさ…」
颯馬だって、心配なんじゃんかよ…
