部屋には、蒼がカタカタとパソコンをする音と、まだ一口も口をつけないスプーンを置いたり持ったりの音が響く。
「……何、食欲ないの?」
ない、と言えば無理に少しでも食べさせられるから、少し首を振ってみる。
「……じゃあ食べれるだろ。」
「…食欲あるけど食べる気しないの」
「なんで。……ほら、口開けて」
手から奪われたスプーンが私の口元に運ばれる。
口を開けてお粥を食べてみた。
「……どう?」
「…美味しい。」
「良かった」
「…………でももう食べない」
「『食欲ないからー』はダメ。」
若干睨まれたので、怖くて結局食べる羽目に。


