ジャンプボールとともに始まる試合。

おじさんの声で私達の顔が引き締まる。

「こっち!!はーいっ!、」
両手で手を振りボールをもらう。

damdamキュッ
トントンキュキュッ

タタン、シュッ

「よっしゃあ!」
「「「「ないしゅー!」」」」

みんなからの声に自然と顔が緩む。

「なかなかやるじゃん、ないしゅ。」
聞きなれない声が降ってきた。

そこには、無邪気な顔で笑うしょーやくんがいた。

ドキッ。


…て、え?!
ドキッじゃねぇよ!
集中集中!!!

なんとか私は集中して取り組むことができた。

私としょーやくんのチームは見事勝つことができた。
私達は休憩に入り、試合中のことを思い出していた。

「ねぇっ!みたぁ?!
私とひろとくんの連携プレーよ♡
そのあとひろとくんが「ないぱす」って言いに来てくれてねー…って聞いてる?」
私はぼーっとしてて、美琉の話を半分(正確には全部)聞いていなかった。

「え?なになに?ごめん。」
「もうっ、変なのー。練習いくよー。」

あははと笑ってごまかしたが、
結構気が抜けているようだ。