チュンチュン、近くから鳥の鳴き声が聞こえます。


今日は何故だかいつもより騒がしい。


 そんな風に感じていました。


 その騒がしさの原因を辿るように一人の少女が窓を開け、外を眺めました。


 そこの少女の目線の先には、一人の男の子が走っていました。


 早朝ランニングでしょうか。


 いえ、おそらく違うでしょう。


 彼の服装がそのようなことをする格好だとは思えません。


 ジャージではなく、寝巻きに上着を羽織った感じでした。


 そもそもそんなことをするような年齢には見えません。


 では、何をしているのでしょうか。


 そんな疑問が少女の中を埋め尽くしているようです。


 どうやらいくら考えても、わからなかったようです。