気がつくと自己紹介はすでに終わっていた。


 いつの間に・・・・・・。


 少し離れたところに座る彼を見る。


 顔はだいぶ変わっていたけど、どこか面影が残っている。


 私は休み時間、彼に話しかけることを決めた。


 あれ?なんでみんな席を立っているんだろう。


 そう思い、ふと周りを見回す。


 時計に目がいく。


 ・・・・・・ってもう休み時間じゃん!?


 そのことに気がついた私は彼の元へと向かった。


 彼の前にたち、彼を見ると彼もこちらを除いてきた。


 少し恥ずかしい。


「スズ・・・・・・雀君!私、覚えてる!?」


「誰だ?」