「わたし、あなたがすきです!」


 自分の顔が赤くなっているのがわかる。


 期待と緊張からか、胸が高鳴る。


 けど、彼の答えはあっけなかった。


「えっと、ん?ごめん?」


 その言葉を聞いた瞬間、私は全速力で家に向かって走っていた。


 目に涙を浮かべて。


 そして、その初恋の相手が、小鳥遊雀だった。