君に気持ちを伝えたい

ある日、学校の授業が始まる前に、
七音が他クラスのオレに、
「あのさ、谷口君教科書貸してくれない?」
突然のことだった。オレは慌てて、
クラスから取ってきて、すぐに渡した。
そうすると彼女は、
「ありがとうね、谷口君」
初めてオレに声をかけてくれた。
相手からすると、ささいな事かもしれない。
でも、あいつが好きなオレに取っては、
どんな小さなことでもとても大切な、
一つ一つの思い出だったのだ。
そして、オレはそれ以来
彼女に積極的に話すことにした。