皆がゾロゾロと教室を出て行く中、私は皆が出て行くのを待つ。 そして、皆がいなくなると一気に教室は静かになった。 「柊、帰らないのか?」 一人のこった私に当然疑問を持つ先生。 「うん。告白するからね」 「はは、卒業式の最大イベントだな。俺はお邪魔だろうから退散しねーとな」 笑う先生。先生は笑うと笑窪ができる。 そこが先生の年齢を低く見せているポイントなのかもしれない。