アイスも食べ終わり、店を出て、
櫂くんにおくってもらい、私は家へ帰った。



玄関を開けるとちょうどお母さんが洗面所からでてくるところだった。




「優衣〜、おかえり!

…あら、どうしたの??」




変な顔をしていたんだろうか…。



「え?なんでもないよ…っ!」




「あらあら、

ついに優衣も恋の悩みかしら?」




考えていたことがバッチリと見透かされていてドキッとする。

…昔からお母さんはこういうことに鋭いんだよなぁ




「お母さんはさ、お父さんのどこが好きで結婚したの?」





その言葉を聞いたお母さんはふふっと微笑んで懐かしそうに話し出した。