熱も少し下がり、あとはゆっくりと寝れば大丈夫そうだ。







「神崎?私、そろそろ帰るね?」




「……ん、あぁ。」




「明日の朝食べられるようにまたお粥作ってあるから、食欲あったら食べてね。



じゃあね」







サンキュ…といういつもよりも弱々しい声で言われたお礼を耳にして、神崎の家を出る。







いつも喧嘩ばかりの神崎とこんなに普通に話すことができるなんて思わなかったな…。
名前で呼ばれたり、ベッドに押し倒されたり……ドキドキしすぎて心臓がおかしくなるかと思った…。






風邪、早く治るといいな。





家についてからも神崎の事ばかり考えてしまい、いつもより寝るのが遅くなってしまった。