しばらくの沈黙。 先に口を開いたのは先生だった。 「なんか変なこと言った?」 「あ、いや… その、なんて反応したらいいか…」 壁に寄りかかっていた姿勢を正し、先生から視線を外す。 「だから、そのままだって。 好きだって言っても、きっと相手は俺のことなんて興味ないんだろうなって。 だったら、勝手に好きって気持ちでウキウキしていたいだろ?」 うん。 ほんとその通りなんだよね。 好きって言ってしまったらなにか壊れるんだよ。