「だ れ が 彼氏いるっていいました? いる訳ないですよ。」 そう言うと、 え。しまった。 と今にでも口からこぼれ落ちてきそうな顔になる先生。 そして口パクで一言。 “まじで” はっきりと読み取れるその言葉に対し、 私は無言でゆっくりと頷いた。 「なんで?え、なんで? ほんとにいないの?」 「本当ですよ。だって先生が私と年が近いとして、付き合いたいと思いますか?」 こんなことを言って、あ。と気づく。 答えずらい質問したな、と。