あたしと大和は、2人で並んでキッチンに立つ。 あたしの隣で大和は、手際のいい包丁さばきで、玉ねぎと鶏肉を切ってくれている。 すごい!あたしより早くて上手い。 なんか大和、料理人みたいで、ちょっとかっこいいかも……。 「なぁ、玉ねぎと鶏肉切り終わったけど、次は何をしたらいい?……って、結菜手止まってる」 「えっ、あ……」 やばい!つい……! 「何?結菜。もしかして、俺に見とれてた?」 大和が、あたしの顔を覗き込んでくる。