ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜



「あのー、すいません。
邪魔なんでそこ、どいてもらえます?」


あれ?この声は……


やけに不機嫌そうな聞き覚えのある声がして、あたしが閉じていた目を開けると……



金髪男の背後に、声と同じように不機嫌そうな顔をした、大和が立っていた。



大和の声に、「あー、悪い悪い」と金髪男が廊下の端に移動すると同時に、大和がそのまま一直線にあたしの隣へとやって来る。


そしてあたしは突然、大和に手首を掴まれ、大和のほうへグイッと引き寄せられた。


なっ、何!?いきなり何なの!?