「何だよ?そんなに飲みたかったんなら、自分で入れてこいよ?」
あたしが大和を睨みつけていると、大和が全く悪びれた様子もなく言う。
正直、大和をひっぱたいてやりたい気分だけど……。
今はクラスの親睦会で、他の子たちもいるわけだし。
せっかくみんなが楽しく盛り上がっているところを、あたしと大和が大声で言い合ったりして、場の雰囲気をぶち壊すようなことだけはしたくない。
だから……ここは変に言い返したりせずに、ぐっと堪えろ……堪えろ、あたし。
「ちょっと、ジュース入れに行ってくる」
なんとか怒りを沈めたあたしは、そう一声かけると、気分転換も兼ねて、一度席を立った。



