それはあたしだけでなく、相手も一緒のようで。 今、部屋の中に入って来た人……大和は、あたしの顔を見るなり、 「なんだ、お前も来てたのか」と、あからさまに嫌そうな顔をした。 大和も、いちいち声に出さなきゃいいのに……。 「来てて悪かったですねー」 「ほんと悪いよ。お前、さっさと帰れよ。ムカつく」 「はぁ⁉︎あんたが帰ればいいでしょー⁉︎」 無視すればいいものの、大和の憎まれ口に、ついその都度言い返してしまうあたし。 あたしたちは、お互い睨み合う。 部屋に微妙な空気が漂い出したとき……