「おい、バカ結菜。俺がいつ、お前のお母さんになったんだ?俺は、お前のお母さんじゃねーぞ?寝言は、寝て言え!」


そうだった……。昨日から、この性悪男と一緒に住むことになったんだった。


しかも性悪男が実は、幼い頃あたしが大嫌いだった幼なじみの大和だったんだよね。


ああ……この同居は、やっぱり夢じゃなかったんだ。いっそのこと、本当に夢なら良かったのに……。


「ほら、朝飯できたから。お前、早く着替えてこいよ」


はっ!そうだ!あたし、まだパジャマ姿のままだったんだ。


大和に言われて、あたしは制服に着替えるために、慌てて自分の部屋へと戻った。