「ちょっと!あんたが、あのときの大和なの!?」 あたしは、目の前にいる性悪男に聞く。 「お前、やっと俺のこと思い出したのかよ。時間かかりすぎだって、バカ結菜」 “バカ結菜” あたしのことをそう呼ぶってことは、やっぱりこの男……幼なじみの大和だ。 今、目の前にいる男が、自分が幼い頃大嫌いだった幼なじみだと判明して、あたしの身体は、わなわなと震える。